about 『もっけの幸い』

錆びない、懲りない、終わらない。

柳原陽一郎、初のベストセレクション盤。 「さよなら人類」「満月小唄」「ブルースを捧ぐ」「再生ジンタ」、 そして幻のライブトラック「まごころのうた」。 たま時代から今までの楽曲のなかから厳選した14曲をリマスター。 ようこそ、柳原ワールドへ。
柳原陽一郎『もっけの幸い』

発売: 2015年1月1日(祝)
価格: 3,240円(税込 / 本体価格: 3,000円)
SDR-007 SWEETS DELI RECORDS

仕様: 全14曲収録、全曲リマスター
フロントジャケット(4p) & ブックレット(20p)、三方背ケース入り

Mastered by 藤田厚生(F inc.)

ライナーノーツ: 長谷川誠(音楽ライター)
Photos: 岡田貴之
Art Direction & Design: 西田幸司(nirnor inc.)


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収録曲

  • 01. フリーダム・ライダー (from 『ONE TAKE OK!』2003)
  • 02. あの娘は雨女 (from 『ふたたび』2005)
  • 03. 再生ジンタ (from 『「ほんとうの話」』2013)  MV
  • 04. ブルースを捧ぐ (from 『ウシはなんでも知っている』2007)
  • 05. BAD LOVE (from 『DREAMER'S HIGH』2010)
  • 06. さよなら人類 (from 『ふたたび』2005)
  • 07. おろかな日々 (from 『ウシはなんでも知っている』2007)
  • 08. 航海日誌 (from 『ウタノワ』2001)
  • 09. 真珠採りの詩 (from 『DREAMER'S HIGH』2010)
  • 10. ほんとうにスキな人 (from 『「ほんとうの話」』2013)
  • 11. 満月小唄 (from 『ふたたび』2005)
  • 12. ホーベン (from 『ウタノワ』2001)  MV
  • 13. 徘徊ロック#5 (from 『DREAMER'S HIGH』2010)
  • 14. まごころのうた (from 『RE-CORD '00』2000)

Self Liner Notes

text: 柳原陽一郎


01. フリーダム・ライダー

友達と新宿ロフトにライブを見に行ったら、当時、ミクスチャーと言われてたロックをやってて。即興というかインプロビゼーションな感じでやってるのを見て、カッコいいな、そういうのできないかなと思ってさ。ちょうどマチルダ ロドリゲスとやろうと言ってる頃だったのもあって、マチルダのことを頭に置いて作ったんじゃないかな。弾き語りで歌おうとは思わない曲だから。
余談だけど、曲のキーを「Am」と「A7#9th」、どっちで解釈すればいいか最初わからなくてね。ファンクっぽい曲にしようと思うんだけど、できてないってとこが自分っぽいかなぁって感じかな。イントロでつまずいてるしね(笑)。


02. あの娘は雨女

たま時代の最後のほうの曲でね。たしか沖縄で録ったのかな。この曲、昔から人気なんだけど、自分ではそれほどでもなくて。でもテイクはいいんだよね。レコーディングした成城学園のスタジオの朝イチな感じが出てて。あとはなんだろうなぁ……。これを録った頃から普通に歌おうって思うようになったかな。普通にっていうか、ツルンと歌おうと思って。もうガツンとかニョロとかじゃなくて、ツルンと歌わないと、なんかイヤだなぁと思い始めたかな。


03. 再生ジンタ

地震のあとの計画停電の暗闇のなかで、前に原爆資料館で見た百合の花の写真と、今自分が置かれてる状況のイメージがくっついてできた曲ですね。
あとこの曲は、言葉の数やリズムを歌ってもらいやすいようにしたかもしれない。自分のなかにある言葉のリズムってことだと、『牛小屋』だし、『ジャバラの夜』だし、『どんぶらこ』だし。そういうとこから始めたんだけど、だんだんだんだん変わっていって。『あの娘は雨女』なんかもそうなんだけど、こういうノリの曲っていうのはね、実は根っ子で繋がってて。どっかでたくさんの人に歌ってもらおうっていう意識があるんじゃないかな。そんな気はする。だから自分のなかにもともとあるリズムでやれば、こういう曲は書けないんだけど。そこにお客さんがいて、言いたいことがあってということになると、こんな形になっちゃうのかもしれないね。


04. ブルースを捧ぐ

私の2000年から2010年までの曲のなかで一番好きな曲かな。コード進行的にはそんなに難しい曲でもないし、ポップソングでもないんだけれども、これはもう私が書いたというより、なんかこう突然やってきたというか……、たぶん私が歌わずして誰が歌う的な曲だったのかな。これだけ言葉数が多くて単純な曲を書けたっていうのが、そういうこともできたっていうのが誇らしかったですよ、この曲ができたときは。またあの弦やフルートのアレンジもいいしさ。水谷浩章さん(プロデュース担当)に感謝したいアレンジですね。


05. BAD LOVE

『BAD LOVE』も誇らしかったなぁ。これはベーシックはほとんど一発録音でやったんだけど。あぁここまでできた、歌えたっていうのが、ほんとに嬉しかった。『いたちの森』もそうだけど。『DREAMER’S HIGH』はそういう意味では何事もなく、いいテイクが録れることが多かったよね。最後の『Goin’ Home』だけ、なんか悩んだけど。『BAD LOVE』をはじめ、本当にいいテイクが録れました。


06. さよなら人類

これはやっぱり入れざるをえない(笑)。たまバージョンとは違って「ついた~!」とかはないけどね。でもそれでいいんだと思うな。『さよなら人類』はもう、何やったっていいのよ。売れちゃった曲はさ、「ついた~!」とか、人それぞれイメージがあるじゃない。だから逆に何やったっていいんだと思うな。で、もういいんだと思う、『さよなら人類』はこれでいいんだって。
しかし最後のコーラス、上手くできてるよね。誰が考えたんだろ、♪ららららら~って(笑)。


07. おろかな日々

こういうロックってやりたかったのよ、昔っから。ザ・バンドみたいなノリで。それが外山 明さん(ドラム担当)とできたっていうのが嬉しかったのかな。外山さんって『徘徊ロック#5』もそうだけど、ああいうドラムをレコーディングの最後のテイクで叩くんだよ。ズズタンッ、ツカツカツッタンみたいなの。あとはずっと、なぁんかネズミが天井走ってるような音のチンチキチンチキチンチキってやってるのにさ(笑)。だって『おろかな日々』はライブでずいぶんやってたけど、あんなドラムは一回も叩いてないよ。だから「スネアが2拍目と4拍目に入って、バスドラがドンって1拍目に入るようなドラムは叩かないんだな、でも、この曲、好きだからやってみよう」ってレコーディングすることにしてみて。ネズミな感じもまぁいいか~と思ってやってみたら、あれだもんね。そう思うとね、最初からそういうドラムだったら、ここには入ってないかもしれない。なんか「もっけ感」がないから。


08. 航海日誌

これはテイクもまぁまぁいいけど、好きな人が多い曲だから選びました。それと、お亡くなりになった河井英里さんがコーラスに参加してくれてるしね。僕以外は全員女性っていうのも、すごく珍しいパターンで、そこも面白い曲だと思います。


09. 真珠採りの詩

これは上手く歌えたな、いい曲だなって思います。僕は『あの娘は雨女』より好きなんだよね。すごく好き~。だって自分のなかでは美空ひばりとか、田端義夫とかのマドロスものだもん。ラテン歌謡とも言えるし、マドロス歌謡とも言えるみたいな、トリニダード・トバコの音楽。なんかそんな感じで上手くできて、しかもホーンセクションも入れられて、自分にとっては一番幸せなパターンじゃないかな。『ジャバラの夜』から始まって、そういうへなちょこ歌謡みたいなものがあるとしたら、それの一番ソフィスティケートされたいい感じの曲なのかなぁって。上手くいきました、どこに出しても恥ずかしくありませんって感じ。


10. ほんとうにスキな人

2011年の震災の直前に書いた曲なんだけど、歌えば歌うほど悲しくなってくというかさ。そんな曲は自分のなかにないのでね。そういう意味で他にない曲です。
シタールとタブラという珍しい編成だけど、そうじゃなかったらバウロンとアコーディオンとウッドベースみたいな感じで録音したんじゃないかと思う。でも『ほんとうにスキな人』は地震が終わったあとすぐ配信をしたりして、それは弾き語りだったし、とにかくそんな音数が多い感じにはしたくなくって。しかもドロップDっていうちょっと変わったチューニングでギターを弾いてるので、「あ、シタールいいかも……」って思ったら、シタール王子と『三文オペラ』で知り合って、そこに池田絢子(タブラ担当)さんもいて。だからこれは『三文オペラ』が招き寄せてくれた偶然のメンバーですね。なんと初セッションがベストアルバムに入るっていう、若さってすごいなって思います。



11. 満月小唄

このテイクはなごちゃん(名越由貴夫)のギター。曲はね、長ったらしいので、みなさんが思うほど僕は名曲だなんて思ってないんですよ。だけどね、なごちゃんのギターが新しい風を『満月小唄』に送り込んでくれたなぁって。
でもこれ、レコーディングはものすごい大変だったんだよ。10テイクくらい録ってるんじゃないかな。なごちゃんのギターは早かったんだけど、ベーシックトラックがね。たぶんプロトゥールスのモニターの問題で、どうも違うとかいって。ドラムの音を2~3時間、「こうしよう、ああしよう」とかやって。その間、私は集中力を高めようとしてたから。野球でいえば雨が降ってきてベンチに下がって、もう一回出てみたいなことを繰り返してた感じ。で、余談だけど間奏以降は別テイクをハメこんでいる。実はいろいろ小細工をしてる曲です。


12. ホーベン

これ、禁じ手を使ったんですね。あれたぶん、ウチで弾いたピアノだと思う。それに合わせてみんなに演奏してもらったんだと思う。でね、演奏がラウドにならないように「解散しそうなバンドで、すごく仲が悪いような感じでやってくれる?」って言ったんだよね。しのぶちゃん(かわいしのぶ、ベース担当)もこせやんも(小関純匡、ドラム担当)、そこらへんベテランだから、すぐわかってくれて「あぁなんかもうやる気ない感じかなぁ」「そうそう、それそれ」って、トーンを抑えてくれたらすごいよくて。そこにあとから菅原(弘明)さんにギターを重ねてもらって。ちょうどジョージ・ハリスンが亡くなった頃だったんだけど、あのスライド弾いてくれたとき、なんかちょっとグッときちゃったかなぁ。
でも昔より好きかもしれない、『ホーベン』。昔はコンパクトすぎる曲なのかなと思ってたの。『満月小唄』とか『さよなら人類』に比べたら、コンパクトなのかなって。でもこれくらいでいいのかなぁと思うようにもなって。派手な転調とか間奏があるわけじゃないけど、とってもいい曲だなぁって。こういう曲ばっかり12曲聴きたいなぁって思うくらい、今は好きな曲。
そういう今一番好きな曲だから、25周年記念ビデオの曲にしたんだけど。なんか思い出の場所めぐりって感じのビデオになったなぁって、そんな気がしています。


13. 徘徊ロック#5

これもたぶん最後から2番目のテイクじゃないかな。突然、外山さんがズンタンッズズタンッってロックっぽいドラムを叩き出して、それがだいたいOKになる。なので、これも外山さんの「もっけ」です(笑)。このスタイルでもっとでかい音のドラムを『DREAMER’S HIGH』ツアーの拾得のアンコールで叩いたけど。それが今まで外山さんのドラムで一番大きい音を聴いたときです。ものすごいうるさかった(笑)。ネズミが天井を走るじゃなく、ヒグマが壁を叩いてるようなドラムだった。
『徘徊ロック#5』を作った頃は、実は路頭に迷ってたんだよね。『ウシはなんでも知っている』を作り上げて、次はどうしようかなぁなんて思って。もうなんもねぇやと思って。それで「山を行こう 川を渡ろう」から始めるしかなかった、と。だから今はまとまってるように聞こえるけど、もう最初はなんだか所ジョージみたいな歌だったよ。「やんまを~ゆっこおぉ~」みたいなね、なんだかよくわかんない(笑)。
しかもキーがさ、あんまり得意じゃないEなの。DとGは得意だけど。『もっけの幸い』で言うと、キーは1曲目から、A、C、G、G、A、C、G、A、C、F、Am、C、E、G。ほらEは1個でしょ。E嫌いなのよ、俺。だからこの曲、すごい苦しかったよ。Eってこれとあれしかないよ、『流れてゆこう』。ねっ、あんまり歌わないでしょ。すごいEって苦手なんだよね。あ、あれもそうよ、『きみを気にしてる』もE。ほら、あんまり歌わないでしょ。あんまり好きじゃないんだよね、Eの響きが。なのでかなりイレギュラーな曲だね、『徘徊ロック#5』は。けども、ヒグマの外山さんのおかげで入った(笑)。


14. まごころのうた

清水建設のCM用に作った曲。元日の駅伝の後ろで流したいっていうんで、作って。糸井重里さんの歌詞は一番だけ先にあって、それに曲を付けて。でもあの曲のコード進行とか、すごい好きなんだよなぁ。ビックリするくらい、すごいあれっぽいの、キンクスとか、一時期のジョン・レノンとか。
これを作った1997年くらいって、どうしたんだろうって思うくらい、ちょっと平和ないい時期があったんだよね。そのあとメジャーでやり続けるにはとか、なぁんかどういう曲がウケるのかねとかって、またワケわかんない時期に入っちゃって。しかも山で遭難して。で、ケツまくったのが、要するに『ウタノワ』になるわけでしょ。そうなる前の、『いたちの森』もそうだけど、ちょっといい時期の曲ですね。


Live Schedule

柳原陽一郎 『25周年御礼行脚』


日程会場開場 / 開演料金お問い合わせ
7月24日(金)

【岡山】城下公会堂


出演: 柳原陽一郎 / ゲスト: 吉田省念(Vo, G)
19:00 / 19:30前売 3,000円 / 当日 3,500円
(ドリンク代別途500円)
城下公会堂 Tel.086-234-5260
◆チケット予約: 5月5日(火・祝)15:00~ Mail info@saudade-ent.com (件名: 7/24柳原予約、本文: お名前、人数、連絡先をお書き添え下さい) で受付
7月5日(日)

【郡山】ザ ラスト ワルツ


出演: 柳原陽一郎 / with くもりな
17:30 / 18:30前売 3,000円 / 当日 3,500円 (ドリンク代別)ザ ラスト ワルツ Tel.024-924-1654
◆チケット予約: ザ ラスト ワルツ Tel.024-924-1654で受付
7月4日(土)

【仙台】坐カフェ


出演: 柳原陽一郎
18:00 / 18:30前売 3,000円 / 当日 3,500円 (コーヒー付)坐カフェ Tel.022-266-4632
◆チケット予約: 坐カフェ Tel.022-266-4632 / Mail s-kamimura@almond.ocn.ne.jp (件名: 7/4柳原予約、本文: お名前、人数、連絡先をお書き添え下さい) で受付
5月9日(土)

【札幌】musica hall cafe


出演: 柳原陽一郎
18:00 / 18:30前売 3,000円 / 当日 3,500円 (ドリンク代別)musica hall cafe Tel.011-261-1787
◆チケット予約: music hall cafe Tel.011-261-1787 / 予約ページ で受付
4月12日()

【福岡】箱崎水族館喫茶室


出演: 柳原陽一郎(vo, pf, g) / ゲスト: ボギー
17:30 / 18:00前売 3,000円 / 当日 3,500円 (ドリンク代別)ヨコチンレーベル yokotin_b@hotmail.com
◆チケット予約: ヨコチンレーベル Mail yokotin_b@hotmail.com (件名: 4/12柳原予約、本文: お名前、人数、連絡先をお書き添え下さい)
4月11日(土)

【別府】ホテルニューツルタ 扇の間


出演: 柳原陽一郎(vo, pf, g) / ゲスト: ボギー
17:00 / 18:00前売 3,000円 / 当日 3,500円 (飲食代別)円界 Tel.090-4350-3695
◆チケット予約: 円界 Tel.090-4350-3695 / Mail fanletter.oo@gmail.com (件名: 4/11柳原予約、本文: お名前、人数、連絡先をお書き添え下さい)
4月10日(金)

【広島】ヲルガン座


出演: 柳原陽一郎(vo, pf, g) / ゲスト: ボギー
19:00 / 19:30前売 2,700円 / 当日 3,500円 (飲食代別)ヲルガン座 Tel.082-295-1553
◆チケット予約: ヲルガン座 Tel.082-295-1553 / Mail organzainfo@gmail.com (件名: 4/10柳原予約、本文: お名前、人数、連絡先をお書き添え下さい)
3月8日()

【金沢】もっきりや


出演: 柳原陽一郎(vo, pf, g) with 鬼怒無月(g)
18:30 / 19:00前売 3,000円 / 当日 3,500円 (飲食代別)もっきりや Tel.076-231-0096
◆チケット予約: もっきりや Tel.076-231-0096 / Mail mokkiriya@spacelan.ne.jp (件名: 3/8柳原予約、本文: お名前、人数、連絡先をお書き添え下さい)
3月7日(土)

【名古屋】モノコト


出演: 柳原陽一郎(vo, pf, g) with 鬼怒無月(g)
18:30 / 19:00前売 3,000円 / 当日 3,500円 ( ドリンク代別)モノコト Tel.052-204-0206(12:00~21:00)
◆チケット予約: モノコト店頭、Tel.052-204-0206(12:00~21:00)
3月6日(金)

【大阪】martha


出演: 柳原陽一郎(vo, pf, g) with 鬼怒無月(g)
18:00 / 19:00前売 3,000円 / 当日 3,500円 (飲食代別)martha Tel.06-6446-2314
◆チケット予約: martha予約フォームで受付
3月5日(木)

【京都】拾得


出演: 柳原陽一郎(vo, pf, g) with 鬼怒無月(g)
17:30 / 19:00前売 3,000円 / 当日 3,500円 (ドリンク代別)拾得 Tel.075-841-1691
◆チケット予約: 拾得 Tel.075-841-1691 / Mail jittoku@hotmail.co.jp (件名: 3/5柳原予約、本文: お名前、人数、連絡先をお書き添え下さい)

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